2012年6月8日
前々回に触れた錦戸亮の『パパドル!』。視聴率は2話以降、8%以下と低迷している。
木曜9時のこのドラマ、裏では武井咲主演の『Wの悲劇』を放送中。
こっちに持って行かれたか? と思って調べたら、同じく毎回8%台。ありゃりゃ、Wで悲劇?
個人的には両方観たくて、『Wの悲劇』を録画、『パパドル!』をリアルタイムで視聴してるというのに。みんな、とんねるずとか観てるのか?
『Wの悲劇』といえば、オッサンたちには薬師丸ひろ子の映画のイメージが強い。
女優を目指す劇団研究生が主人公で、角川映画随一の名作。
84年公開とちと古いが、いま女優を目指してる人、劇団で頑張ってる人に超オススメ。きっと泣けます。
薬師丸の「顔はぶたないで! 私、女優なんだから」なんて台詞がちょっと流行ったり。
看板女優役の三田佳子の“いかにも”な演技も見もの。
「あなたはのし上がるために“女”を使ったことないの? 私はそうして来たわ!」とか。
ただ、映画では夏樹静子の原作ミステリー小説を大胆に改変。
劇団が上演する芝居がこの『Wの悲劇』という設定で、劇団内で起きる事件をストーリーの本筋に差し替えた。
“身代わり”が本筋でも劇中劇(=原作)でもカギになっていたが。
それで、今回のドラマ版。
これまた原作が大幅に脚色されてる。武井咲が、大富豪の令嬢・和辻摩子と施設育ちの孤児・倉沢さつきの2役を演じるのが目玉で、そこは原作にない設定。さつきはドラマのオリジナルキャラクターだ。
武井は当然、どっちかの役で出ずっぱり。
彼女がすべてと言ってもいいドラマだが、どんな演技を見せてるかというと…。
(続く)

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