『パパドル!』の錦戸亮はどこまでリアルか?(2/4) | Deview-デビュー
2012年5月31日

 中山美穂が主演した80年代のドラマ『ママはアイドル!』は、平均22.7%の視聴率を記録。同じように錦戸亮が本人役で主演しているリメイク作『パパドル!』は、1ケタで低迷している。

勢いある関ジャニ∞の他のメンバーも出演してるのに。

 両作とも人気アイドルが極秘結婚して、秘密を守るためにドタバタしながら絆を深める…という基本線は同じ。

だが、『パパドル!』不調の一因には、男女を入れ替えたことで、構造的に『ママはアイドル!』のオイシかった部分が削がれた点がある。

 『ママは〜』での中山の結婚相手は、三田村邦彦が演じた小学生時代の担任。

当時の実年齢で中山17歳、三田村33歳。年の差婚だが、高橋ジョージと三船美佳とか、ない話ではない。

そして、三田村には3人の連れ子がいて、長女役が13歳の後藤久美子。

いきなり“母親”になった中山に反発する役どころだった。

 当時のゴクミといえば“国民的美少女”と呼ばれてたカリスマ少女。

一方の中山も、ツッパリイメージでデビューしつつ、実は飛び抜けた美形と認識された頃。

この究極の美少女対決が、ドラマの大きなアクセントになっていた。ビデオのパッケージにもなった2ショットの眩しさときたら。

 あと、永瀬正敏が演じた長男は予備校生。

年の近い美しいアイドルと、いきなり“母親”としてひとつ屋根の下で暮らす戸惑いとドキドキ感。こちらは男性視聴者が感情移入できて、隠し味になっていた。

 その辺りが、男性で27歳の錦戸亮を主人公に据えたことでどうなったかというと…。
(明日へ続く)


559作者プロフィール

戻る
×