『SPEC』の映画化は成功したのか?(2/5) | Deview-デビュー
2012年5月14日

 常人にない特殊能力を持つSPECホルダーと、変人コンビの刑事=当麻(戸田恵梨香)&瀬文(加瀬亮)の対決を描くドラマ『SPEC』。

当麻は過去の事件で左手に重傷を負い、常に三角巾を巻いてる。

 ラスボス的存在のニノマエ(神木隆之介)は“時間を止める”SPECの持ち主。

すべてを静止させたら、やりたい放題。

この最強とも思えるSPECにどう勝つか? IQ201の当麻はニノマエと対峙し、猛毒を仕込んだ人工雪を降らせた。

時間を止めた世界で1人動くニノマエに毒が回る。当麻たちも無傷ではいられないが。

 そして、ニノマエは当麻の弟だったことも判明。

最終回では、人の記憶を操作するSPECを持ち、当麻やニノマエも裏でコントロールしていた地居(城田優)が立ちはだかる。

当麻と瀬文に散弾銃を撃ち込みジ・エンド…と思いきや、当麻が「左手動け!」と叫び、銃弾は撃った地居自身を貫いた。

かつてニノマエが、時間を止めて銃弾の向きを変えたように。一方、病院で息絶えたニノマエに異変が起きた描写も…。

 そんな謎を残して終了した『SPEC』。

「納得いかない」との声もあったが、『翔』ではその謎にケリをつけた。

当麻の左手は死んだSPECホルダーを召喚し、その能力を自ら使うSPECを秘めていて。

地居に撃たれたときはニノマエを召喚し、時間を止めたのだった。

そして、ニノマエの遺体はSPECホルダーの組織が瞬間移動させていて、『翔』のストーリーとも繋がっていた。

 劇場版公開前のスペシャルドラマは、謎を持ち越して“あとは映画館で”的なスッキリしないものが多いが、『翔』ではクリアになっていて良かった。

かつ新たな謎も生まれ、映画に引っ張る。というわけで、劇場版『SPEC天』を観てきた。
(明日へ続く)


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