今年のスカウトキャラバンに力が入る理由(5/6) | Deview-デビュー
2012年4月9日

 オスカープロモーションが主催する全日本国民的美少女コンテスト。87年から不定期に開催され、今年は3年ぶり13回目。米倉涼子や上戸彩に、近年でも武井咲、剛力彩芽、忽那汐里ら出身者が豪華。若手女優という部分で、TSCのホリプロに差をつけていて。

 これには構造的な要因もある。TSCが毎年開催でグランプリ以外はせいぜい数人しか契約しないホリプロに対し、オスカーは美少女コンテストを毎年は行わないこともあり、本選出場者ほぼ全員と契約を交わす。

剛力のように本選に漏れても、スタッフの誰かの目に止まって所属する例も。

 数が多ければ、単純な確率としてブレイクも増える。

一方、美少女コンテストはグランプリがなかなかブレイクしない。

上に挙げた5人も全員、特別賞など入賞止まり。グランプリを獲った渋谷飛鳥、河北麻友子、山内久留美らは、残念ながら知らない人が多いだろう。

 ホリプロTSC出身者が最近伸び悩みとはいっても、グランプリに限れば、オスカーの美少女コンテストも事情は同じ。

他にたくさん獲った中から、武井らがブレイクしただけ。

 オスカーはもともとモデル事務所。

芸能プロダクションと微妙に違い、タレントも“登録”的なスタンスがあって、モデル含め4000人以上が所属する。

モデルはオーディションの紹介などはしても、1人1人にマネージャーがついて育成するわけではない。

言い方は悪いが“飼い殺し”になる例も。

 南明奈も当初、オスカーのモデル部に所属していた。

あまり仕事がなく、街でオスカーのスタッフに“スカウト”されて「私もう入ってます」と言った逸話があったり。

もちろん、プッシュするところでは力を入れるにせよ。その点、ホリプロはどうか。
(明日へ続く)


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