2012年4月6日
たびたび触れたように、今年のホリプロTSCは、プロダクション一部の津嶋敬介部長が12年ぶりに実行委員長を務める。実はこれ、異例のことなのだ。
TSC実行委員長は近年、チーフマネージャーや現場マネージャーが務めることが多かった。
去年の実行委員長は板野友美、河西智美らAKB48勢のチーフマネ。
部長クラスで、しかも一度やっている社員が再登板した例はない。 だが今年は、津嶋部長だけでなくホリプロ社内10人の部長で、TSCのプロジェクトチームを作った。ドラマ、映画、舞台、CM、歌、バラエティ…など各セクションで一つずつ、グランプリが出演する作品を用意することを申し合わせ済み。
全社挙げて何としてもスターにしようという。
この力の入れようはなぜ? 36年の歴史で多くのスターを生んだTSCだが、大ブレイクは10年前のグランプリ・石原さとみ以来出ていない。
そろそろ何とか…と、部長クラスが長年の経験で培った売り出しノウハウを、全て投下しようというわけだ。
TSC出身者が伸び悩めば、必然的にホリプロの10代女性タレントが手薄になる。津嶋部長は「武井咲さんとか、うらやましい」と漏らした。
その武井咲を生んだのが、オスカープロモーションの国民的美少女コンテスト。
こちらはTSCと違い不定期だが、今年は開催。
最終選考が8月と日程的にTSCとカブる。
美少女コンテストのほうは米倉涼子、上戸彩らを輩出し、近年でも武井を始め、「ランチパック」「AOKI」「au」などCMが増えている剛力彩芽、『家政婦のミタ』などで注目の忽那汐里ほか、出身タレントの活躍が目立つ。だが、こちらはこちらで悩みどころもある。(明日へ続く)

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