今年のスカウトキャラバンに力が入る理由(1/6) | Deview-デビュー
2012年4月3日

 最近ようやく暖かくなってきましたね。3月も下旬になって。ちょっと前まで寒くて、いまだ冬の感覚だったから、毎年恒例のホリプロタレントスカウトキャラバン(TSC)の募集が始まると聞き、そんな季節になったかと実感。

 言うまでもなく、TSCはプロダクション主催オーディションの先駆けで、スターへの登龍門。第1回グランプリの榊原郁恵に始まり、堀ちえみ、鈴木保奈美、深田恭子、綾瀬はるか、石原さとみらを世に出している。今年で37回目。

 今回の実行委員長を務めるのは、プロダクション一部の津嶋敬介部長。業界では優香をスカウトしたことで知られ、敏腕マネージャーとして鳴らしていた。TSC実行委員長は12年前の第25回以来。このときは綾瀬はるかを特別賞に選んでいる。

 その第25回では、初めて書類審査をナシにした。全国20ヵ所での地方予選で、当日会場に来た全員と面接する形に。応募用の履歴書を書くのは、けっこう面倒くさいもの。遊び感覚で気軽に受けに来てもらい、より広いところから光る人材の発掘を…との目論み。

 実際、綾瀬は当時芸能界に興味なく、友達に誘われて「かわいい女の子がいっぱい見られそう」と地元の広島予選に出向いた。もし書類審査があったら応募せず、今や大人気女優の彼女は存在しなかったかも。

 そう考えると、全員面接は大きな意義があった。その後のTSCや他のオーディションでも、この方式が主流になった時期もある。

だが、発案者の津嶋部長が再び実行委員長になった今回は行わない。

書類審査から始める。

なぜそうしたのか?(明日へ続く)



559作者プロフィール

戻る
×