女優・前田敦子のいるべき場所(4/4) | Deview-デビュー
2012年4月2日
芸能界25時

 ドラマ『最高の人生の終り方』が終わった。

ホロッとするところはありつつ、中途半端に事件モノの要素が入ったり、山下智久の相談相手の老人が実は霊だったり、話がとっ散らかってた印象。でも、山Pの歌う主題歌「愛、テキサス」はいい曲だと思います。

 それはともかく、このドラマに前田敦子も出演していた。山下ら葬儀屋の5人きょうだいの長女。山下の妹。放送開始前にスポーツ紙に載った彼女の発言が、ファンの間で話題になった。

「こういう役をすごくやりたかった」「何の自信も持てないので、今の私に主役は無理」「私よりすごい人はいっぱいいるから」

 これまでドラマや映画で主役を張りつつ、この言葉。やはり彼女自身、今の時点で主役を務めることに無理を感じていたのだろう。

 『最高の人生の終り方』では、肩の力が抜けていい感じだった。葬儀屋の長女という地味な役柄。しっかり者だが、足が不自由でどこか内向的。会ったことのないメル友に恋するメイン回も、コンプレックスの殻を破る姿が良かったが、何でもない場面で家族愛をそこはかとなく感じさせて。口やかましいけど、彼女がいるからきょうだいが繋がっている。そんな何気ない存在感。

 冒頭の秋元康氏のうにの話のように、グループでセンターを張るには資質が要る。同様に女優としてメインを張るにも、別の資質が要るはず。優劣でなく向き・不向きの問題として。前田敦子はAKBではトップでも、女優としては脇を締めるタイプなのかも。

 てなことを書いてたら、前田のAKB卒業が発表された。他の人気どころも、いずれグループを離れる。そのとき、AKBでのポジションはリセットされる

。篠田麻里子がきれいだといっても、佐々木希と比べてどうなのか。

指原莉乃がトークが立つといっても、ベッキーと比べてどうか。

今は天下でも、AKB内での尺度がすべてではない。
(終わり)


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