女優・前田敦子のいるべき場所(3/4) | Deview-デビュー
2012年3月30日

 ミリオンセラーが当たり前になったAKB48。しかし、そのエース前田敦子が女優として主演する作品は、数字的な結果を残せていない。

 ドラマ『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜2011』の平均視聴率は6.99%。初回以外はすべて1ケタで、最低5.5%まで落ち込んだ。日曜21時という時間帯で。

 ベストセラーが原作の映画『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』も、興行収入は「10億円に届かなかった」と東宝が正確な数字を発表せず。30億を見込んでいたそうだが。自分が観に行ったときも、平日昼とはいえ映画館は1割も入ってなくてガラガラだった。

 絶大なAKB人気を考えると、この落差は不思議といえば不思議。すべてが前田敦子の責任ではないが、AKBのエースというファクターを外してイチ女優として見たら、彼女は主演タイプでない気がする。

 ファンには申し訳ないが、「AKBは1人1人を見たら、そんなにかわいくない」との声はよく聞く。『もしドラ』でも前田敦子に峯岸みなみ、そして川口春奈の3人の女性メインキャストで、スクリーンで圧倒的に輝いてたのは川口だった。本物の美少女。女優とはこういう子がなるもの…と思えた。比べたら、またファンに怒られるが、AKBの2人は普通の女の子にしか見えなかった。

 前田の人気はAKBとしてのもので、イチ女優としてはまた別。女優としてダメということではないが、AKBのトップだからと女優でもトップを担う不相応な重圧が、彼女を追い詰めていたのではないか。

 そんな前田敦子が、先日最終回を迎えたドラマ『最高の人生の終り方』では、脇役を演じていた。(明日へ続く)


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