大震災から1年、東北アイドルの想い(1/5) | Deview-デビュー
2012年3月21日

 東日本大震災から1年。3月11日にはテレビ各局が特集を組んだ。

津波でほとんどの建物が流された町で、廃コンテナを使って仮設商店街を復活させたりと、一歩ずつ前へ進む動きの一方、仮設住宅で「震災が昨日のよう。あれから時が止まったまま」とつぶやく被災者も。

 テレビが映す“いい話”の裏で、いまだ変わらぬ苛酷な現実はたくさんあるのだろう。東京にいて軽々しい発言は避けたいが、被災地に限らず、あの震災は多くの人の人生観を変えた

。このオリコン携帯サイトのスタッフにも、子供への放射能の影響を考え、退社して鳥取に移り住んだ人がいる。

 そんな中で東京電力の社員には、数割カットしたとはいえ何百万円ものボーナスが出たとか。そして政府と官僚は、復興や原発事故にはロクな対応をしてないくせに、消費税だけはしっかり上げようとしている。

 普段「日本の政治はダメだ」と言いつつ、いざ国家の一大事となれば党利党略を越えて動くものと思っていた。

ところが現実は、この期に及んでまだ…。まあ、そういうことを書く場所ではないので、やめておきます。

 音楽界でも1年前は、ライブの自粛やCDの発売延期が相次いだ。

表面上は落ち着きを取り戻したが、昨年末などアーティストの取材で必ずと言っていいほど、「曲を書くのに震災のことを考えずにはいられなかった」という話が出た。

 アイドルもそう。アイドリング!!!の「MAMORE!!!」などのメッセージソングに「東北の方も元気づけたかった」(三宅ひとみ)などと。

 そんな1年の間に、仙台の地方アイドル・ドロシーリトルハッピーが、県外のアイドルファンにもグングン評判になった。昨年3月にエイベックスからメジャーデビュー。だが、その5日前に震災が襲った。(明日へ続く)


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