AKB48ドキュメント映画の衝撃(5/6) | Deview-デビュー
2012年3月15日

 結成されたばかりのAKB48チーム4で、キャプテンとなった大場美奈がプリクラ流出で謹慎。

もともとキャプテンになると思われて、本人もやる気だった島田晴香が暫定キャプテンを務め、活動を続けていく。

 そして、大場の復帰。

チームのメンバーの前で「もう一度、一緒にやらせてください」と頭を下げる彼女に「やろう!」と声が掛かるが、マスクをした島田の表情は読めない。

そんな場面も『DOCUMENT of AKB48』のカメラは映す。その後、1人でポツンといる島田に、大場が「ごめんね…」と声をかける。

「早く帰ってきて欲しかった」と島田。
「でも、美奈がいない期間だけ『頑張って』と言われて、自分は何なんだろう?と思っちゃって…。帰ってきて欲しくないような態度を取ってごめん…」

 泣きながら抱き合う2人。

「全部分かってるから…」と涙。

ドラマなら青春の1シーンとして感動的な場面だが、ドキュメントで見ると生々しさが浮き立つ。この少女たちの葛藤を、どう受け止めればいいのか。

 それ以上に生々しく、かつ痛々しかったのが、昨年夏に西武ドームで行われた3DAYSライブの舞台裏だ。

初日、SKE、NMB、SDNも加え150人を越える出演者が行き交うバックステージは、ハードスケジュールでのリハーサル不足もあり大混乱。「どこから出るの!?」と叫び声が飛び交う。

 終演後、プロデューサー秋元康氏が「今までの公演で最低の出来でした」と言い、高橋みなみもメンバーミーティングで「こんなことをしてたら終わります」と唇を噛む。この辺は映画の宣伝でも流れていた。

 そして真夜中に、球場の外で灯りがついた機材トラックの前で練習。「明日こそは…」と気合いを漲らせるメンバーたちだったが…。
(明日へ続く)


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