グラビアアイドルのリアルな苦悩(3/5) | Deview-デビュー
2012年3月7日

 90年代後半にグラビアアイドルが盛り上がりを見せた中、ジャンルとしてのステイタスを上げるのに大きな役割を果たしたのが優香だ。若い人は知らないかもしれないが、元々は“Fカップ現役女子高生”という、いかにもなキャッチフレーズで、グラビアからデビューしている。

 ポイントは彼女がホリプロ所属だったこと。それまでイエローキャブなど新興勢力が主導してきたシーンに、芸能界屈指の大手ホリプロが参入。イエローキャブの野田社長は当時“勝った”と思ったと述懐している。大手が自分のやってきたことに追随したと。

 そして優香は3年ほどでグラビアから引き上げ、今日まで続く『王様のブランチ』MCやCMなどのタレント業にシフト。グラビア人気を糧にテレビに進出する流れも、彼女が定着させたもの。綾瀬はるかや沢尻エリカなどもグラビア中心だった時代がある。

 あと、グラビア史で大きな存在だったのがほしのあき。20代半ばで水着を卒業することが多かった中、28歳ほどで“最年長グラビアアイドル”としてブレイク。グラドルの寿命を伸ばした。後に20代半ばからグラビアを始めて“エロかしこい”でブレイクした優木まおみも「ほしのさんがいたから私もグラビアをやれた」と振り返っている。

 だがその後、グラビア誌の休刊続きとAKBブーム、それに女の子の水着に興味を示さない草食系男子が増えたのか、逆にネットにもっとHな画像があるからか、グラドルは衰退。純粋にグラビアでブレイクしたのは、南明奈が最後では。ほしの以降、20代後半でも水着グラビアをやれるようになったのはいいが、そこから女優やタレントに進めず、出口のないままグラビアを続ける例も多い。
 『撮らないで下さい!!』にも30歳前のグラドルが出演。これがまたシリアスな台詞を吐いていて…。
(明日へ続く)


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