2012年3月6日
グラビアアイドルたちのユニットオーディションまでの1週間を密着取材するストーリーのドラマ『撮らないで下さい!!』。オーディション自体は出演するグラドルたちが実際に受けたもので、演技と本音、虚構と現実が交錯した内容になっている。
毎回冒頭で1次審査の面接風景が出てきて、本人が退室した後の審査員たちの会話が流れる。知名度はそれなりにありつつグラビア歴9年の川村ゆきえには「限界が見えてるね」、アミューズ所属で上野樹里、吉高由里子、仲里依紗と同世代の小松彩夏には「女優なのかグラビアなのか立ち位置が分からない」などと、シャレにならない言葉が飛び交う。
そうした中で「どの雑誌もAKBばっかり」 という台詞も何度か出た。グラビアアイドルの主戦場となるはずのグラビア誌は、出版不況の煽りで相次ぎ休刊。コミック誌などの表紙やグラビアページでは、AKBや姉妹グループが飾ることがほとんど。グラビアが本業のグラビアアイドルの出る幕はどんどん減ってきている。これまたリアルな話。
歴史をひもとけば、グラビアアイドルは逆に、歌うアイドルに取って替わる形で世に出た。1990年代、アイドルのCDが売れなくなっていく中で、野田義治社長率いるイエローキャブ勢が火をつけた巨乳ブーム。堀江しのぶ、細川ふみえの地慣らしを経て、雛形あきこがブレイク。
続いて山田まりや、佐藤江梨子、小池栄子、MEGUMIらのまぶしい水着姿が、コンビニに置かれる雑誌の表紙に並んだ。他の事務所からも釈由美子、吉岡美穂、乙葉、井上和香など、グラビア発のスターが相次いで生まれた。中でもグラビアアイドルのステイタスを高めることになったのが、今やテレビでお馴染みの…。
(明日へ続く)

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