2012年2月27日
年末年始は…って、今ごろする話でもないんですが、しかも個人的な話で恐縮ですが、香港で過ごした。訪れたのは10数年ぶり。
「100万ドルの夜景って、香港ドル換算なのかな?」。
これは19年前の『ポケベルが鳴らなくて』というドラマでの緒形拳の台詞。ポケベル自体が姿を消した時代に、こんな昔のドラマの台詞を思い出す自分にビックリだが、香港の摩天楼の夜景は変わらず美しかった。
その夜景がある側の香港島と、夜景を見る側の九龍を、ヴィクトリア港の海上を通って結ぶのがスターフェリー(天星小輪)という船。5分ほどのクルーズだが、この船から眺める夜景が心安らぐ。
夜遅くまで通りに人が溢れて喧騒の止まない香港で、海上だけは別世界の静けさ。そして船は対岸へと進み、高層ビル群のネオン輝くたもとへ。運賃は片道2ドル(約20円)。100万ドルの夜景に浸れる2ドルの特等席がそこにある。
九龍の湾岸沿いに延びるプロムナードも、各国からの観光客で夜もにぎわい続けていた。親子連れ、カップル、友達やグループ。楽しそうにカメラを向け合い、みんなが笑顔。その中を1人で歩いていても、幸せな空気が満ちているのを感じた。
日常でいろいろあるにせよ、とりあえず1年頑張って手にした年末休暇。夢の時間を誰もが楽しんでいる。自分も夜食にちょっとだけ奮発してマンゴーケーキを買い、ホテルの部屋に戻りテレビをつけたら、中国語のニュースに見覚えある顔が。山下智久ではないか。
大晦日の中国版紅白みたいなイベントに出演したと後で知ったが、そのときは中国語で分からず。でも思わぬ遭遇に、香港の夜に山Pについて考えてる自分がいた。
(明日へ続く)
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