松本潤が放つスピード感(5/5) | Deview-デビュー
2012年2月14日

 自分は松本潤を取材したことはないが、ある雑誌のライターにイイ話を聞いたことが。

 テレビ誌などでよく、タレントをドラマ撮影の合間に取材することがある。本人が現場にいて、かつ自分の出番がない“待ち”の時間を、テレビ局から宣伝用にもらって。

 ドラマの収録は押すのが普通。たとえば予定では14時から30分取材できるはずが、2〜3時間待たされることも珍しくない。そのうえ、押した分の巻きが入り、取材時間が半分に減らされたり。聞いた話で一番悲惨だったのが、深夜まで5時間待たされた挙げ句、結局その日の取材が飛んで、ムダ足のままトボトボ帰ったという…。

 嵐のメンバーはテレビ誌でも大きく取り上げられるが、取材を希望する媒体も多く、最初から収録の合間に1誌10分しか時間をもらえないことも。その10分で、テレビ局の広報担当に急かされながら、写真を撮りインタビューして、無理にでも3〜4ページを作る。けっこう大変なんです。

 そのライターの雑誌が松潤を取材した日は、彼の30分の空き時間に3誌の取材が10分刻みで詰め込まれていた。その中の3番目。前の2誌が押して5分しか時間がなくなった。広報は「出番が来ちゃうので」と延長を認めない。

 仕方なく特急で取材して帰り支度をしてたら、一度取材部屋を出た松潤が1人で戻ってきたそうだ。「さっきので話は足りた? もう少し時間あるみたいだから、今聞いてもらってもいいよ」と。大スターが自ら。

 松潤、いいヤツらしい。そして芝居の話は生真面目に熱く語るそうだ。
(終わり)


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