松本潤が放つスピード感(3/5) | Deview-デビュー
2012年2月10日

 松本潤が映画初主演した『僕は妹に恋をする』は、双子の兄と妹が愛し合うエキセントリックな話。

 松潤と榮倉奈々が美形の双子との興味深いキャスティングだったが、観終わって印象に残ったのは、松潤の同級生役の平岡祐太。榮倉にアタックしながら、実は松潤を(同性ながら)想っている役で、学校の屋上で寝転がりながら、携帯で松潤と自分の2ショットを見つめる姿が切なかった。

 一方、松潤と榮倉の関係には思い入れがしにくく。禁断の恋に葛藤する2人ではあったが…。月9初主演作『夏の恋は虹色に輝く』でも、松潤が有名俳優の二世として、芸能界での立場に思い悩みながら恋に仕事に頑張る話だったが、平均視聴率12.8%と低迷した。

 どうもこうした葛藤系の役だと、松潤の良さが生きない。内向するより、加速が付いてハミ出すような役で本領を発揮するタイプ。嵐がこれだけ人気で、他のメンバーが相次ぎドラマに出演する中、松潤が1年半空いたのは作品を厳選していたのかも。

 それだけに今回の『ラッキーセブン』はハマる。こういうカッコチャライ役が合う。初回視聴率16.3%は『ストロベリーナイト』に次ぐ数字で序盤好調。1話では地下格闘場で、探偵事務所の先輩の瑛太と戦うシーンも見モノだった。

 警察の手入れが入るまで時間稼ぎをするはずが、2人がライバル心から本気でファイト。格闘技の達人役の瑛太に、噛み付きまで繰り出すケンカ戦法で立ち向かう松潤。ヘタなプロレスより興奮した。監督は『GANTZ』の佐藤信介氏でワイヤーアクションも。そんな流れで、また松潤がヌードを披露するのは視聴者サービス? 女子も見たいですか、イケメンの裸。

 それはそうと、松潤だけでなく、このドラマには期待が大きい。というのも…。
(明日へ続く)


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