松本潤が放つスピード感(2/5) | Deview-デビュー
2012年2月9日

 個人的に松本潤を最初に知ったのは、嵐結成前のジャニーズJr.時代。KinKi Kidsが主演した『僕らの勇気 未満都市』というドラマだった。いつも犬を連れてるかわいらしい少年の役で、当時は背も低くて小学生かと思ってたが、改めて調べると1997年の放送。すでに中2だった。

 2年後に嵐としてデビューしたときは背が伸び、男らしさもある美少年となっていて。ジュニアからジャニーズ主力への正しい成長を見た気がした。そして、堂本剛の後釜で 『金田一少年の事件簿』の金田一一役、大ヒットとなった『ごくせん』第1シリーズのメイン生徒役とキャリアを重ねる。

 役者としてのブレイク作といえば、『花より男子』の道明寺司役。大財閥の跡取りで、典型的な俺様キャラ。女子にモテまくりだが、ちょっとおバカ。このいかにもマンガ的なキャラを、原作マンガ以上にキャラ立ちさせてたのが面白かった。

 ヒロインの牧野つくしと敵対していたのが恋心を抱き、180度逆のベクトルへ突進し、さらにハミ出す疾走感。女性には小栗旬が演じた花沢類の方が人気だったようだが、ドラマの中で見応えあったのは、やはり松潤の司だったと思う。松潤自身を「リアル道明寺」という関係者もいる。根は熱く、やや天然で。

 一方、2007年には同じくマンガ原作の『僕は妹に恋をする』で映画単独初主演、一昨年の『夏の恋は虹色に輝く』で月9初主演しているが、こちらは今イチ盛り上がらなかった。
(明日へ続く)


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