アイドルグループとコンセプトの乱立(4/6) | Deview-デビュー
2012年1月27日

 アイドルが多い中で差別化を図るべく、様々なコンセプトを持つグループで百花繚乱となったシーン。ただ、コンセプトは飽きられるのが宿命。企画倒れ気味だったり、学校系の制服ユニットがカブってきたりもしている。

 一方、奇をてらったコンセプトを設けず、正攻法で攻めてきたアイドルグループが、昨年後半ぐらいから人気を高めてきた。

 筆頭がSUPER☆GiRLS。エイベックス初のアイドルオーディションで7000人から選ばれた12人組。一昨年末にメジャーデビューし、メンバーのヴィジュアルの良さは評判だったが、イトーヨーカドーのCM出演で注目を高める。そのヨーカドーの店舗などでイベントも地道に行ってきた。

 ハロプロ的な美少女性と、AKB的な“会いに行ける”活動の両立。10月発売のシングル「女子力←パラダイス」はデイリー1位、ウィークリー2位まで上昇した。彼女たちを見てると、素材が良ければコンセプトは不要と思える。変わったことをやらなくても、そもそもかわいい女の子が歌い踊るのを見ること自体が楽しい。アイドルの原点を感じさせるアイドル。

 2月には2ndアルバム『EveryBody JUMP!!』を発売。デビュー直後に日本青年館などでのライブを発表しながら、動員が見込めず中止する事態もあったが、そのリベンジ公演も行う。2012年はスパガの年になるかもしれない。

 正攻法という点では、さらに純粋にダンス&ヴォーカルのスキルを追求して花開きつつあるのが、東京女子流だ。
(明日へ続く)


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