アイドルグループとコンセプトの乱立(3/6) | Deview-デビュー
2012年1月26日

 AKB48を頂点とするアイドルブームはインディーズシーンにまで波及し、ライブハウスなどでアイドルイベントがすごく増えた。そこに出てくるグループにも、いろいろとコンセプトがある。

 “海賊アイドル”を名乗るのがforchun。 メンバーには“キャプテン”“航海士”“戦士”といて、「一緒に宝探しの旅に出ませんか?」と呼び掛ける。オトメ☆コーポレーションは“新規参入アイドル企業”ということで、グループ名=会社名。メンバーはそのOLとの設定で“農業部”“秘書室”“経理部”に所属。ファンは“株主”、イベントは“株主総会”。シングルは「朝礼」「社内会議」「笑顔営業」…といったタイトルだ。

 Cutie Paiはおもちゃの国「CUTIEらんど」から来たお人形によるユニット。ライブでダイブやモッシュもあるヘビメタアイドルがアリス十番、Gカップ以上の巨乳の子を集めたKNU23…などなど、これまたキリがない。

 大手系でも、スターダスト所属でももいろクローバーZの妹分・私立恵比寿中学が“King of 学芸会”を名乗り、新人なのを逆手に“キレのないダンスと不安定な歌唱力”を売り(?)に。ぱすぽ☆と同じプラチナムのお姉さんユニットpre-diaはライブを“パーティー”と呼び、12という数字をキーワードにミステリアスな雰囲気を。

 メジャーからインディーズまで、コンセプト系アイドルはハマると楽しい一方、飽きたら一瞬で冷めるリスクもある。だから、ももクロは当初“和風”がコンセプトだったが、シングルやイベントごとにサプライズを打ち出すのがコンセプト化した。それで他から一歩抜けたが、次々とアイデアを出すのは大変かも。

 そうした中、反動のようなムーブメントが起きつつある。
(明日へ続く)


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