2012年1月20日
AKB48の次の天下獲りを競うアイドル戦国時代にあって、新興勢力の筆頭がももいろクローバーZだ。昨年はとにかく話題を提供し続けた。
1月のイベントでサブリーダー早見あかりが脱退を発表。彼女のラストステージとなった4月の中野サンプラザ公演終了直後に、グループ名を「ももいろクローバー」から「Z」を付けることを、メンバーも知らぬままスクリーンで発表。
以後も、試練の七番勝負、3公演で65曲の耐久ライブ、よみうりランドEASTでの野外公演、女性&男性限定ライブ、全日本プロレスとのコラボ、さいたまスーパーアリーナでクリスマスライブ…など続々と。新曲を発表するたび、戦隊ヒーロー、くの一、頭ネクタイにスーツ…といった衣裳も目を引いた。
スタッフの趣味でプロレスネタが盛り込まれるももクロだが、一つのストーリーが終わると次のストーリーが始まる展開自体がプロレス的で、目が離せず面白い。1stアルバム『バトル アンド ロマンス』は3位、シングルもすべてTOP10 入りと結果も残した。
春に神聖かまってちゃんと対バンライブを行ったり、「Quick Japan」などで大特集が組まれたりと、サブカル層にも人気を拡大。その型破りな活動に「ももクロはアイドルではなくパンクだ」との声も。
ただ、スタッフはそこに懸念も抱いている。「あまりそっち寄りに行っても。あくまでアイドルとして売りたい」と。ぜいたくな心配だが、確かに基本の足場を忘れないのは大事だろう。
そうしたグループたちの間隙を縫い、2011年にAKBファミリー以外で唯一シングル1位となったアイドルといえば…。
(明日へ続く)

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