2011年12月27日
水樹奈々が歌手デビューしてから3年後、それまでのシングルのPVを集めた『NANA CLIPS 1』が出た。これを観たときは笑ってしまった。本人も「笑いますよね」と話していた。デビューから数作の彼女の顔が真ん丸で。いや、揶揄してるのではない。言いたいのは、真ん丸だった顔を彼女は引き締めていったのだと。
その後も彼女は体のケアに関して、アスリート並みにストイックに取り組んでいる。歌手の基本、腹筋を毎日するのはもちろん、ワークアウトや食事に関することまで。
ライブでのスタミナを付けるためにジム通いしていた頃は、ランニングマシーンに傾斜をかけて歩き、腹筋や背筋を鍛えるマシーンに水泳というメニュー。声優雑誌のグラビアを東京タワーで撮影し、階段の上り下りを繰り返した際は、グッタリする男性スタッフを尻目に彼女はケロッとしていた。
ステージの広い西武ドームでのライブに挑む前は、動きやすい体にすべく減量。1ヶ月以上前から脂ものを控え、帰宅して自分でサラダを作る日々。オーケストラコンサートの前には、ドレス用に柔らかい筋肉作りを。 「腹筋をガチガチにしても、声に柔軟性がなくなってしまう。艶やかな声の表情を出すには脂肪も必要みたい。でも、シュッと締まっていたいし。そのバランス調整が難しいんです」
ジムのトレーナーのような発言だが、確かに女性歌手として見た目と声の両立は課題なのだろう。いずれにせよ、彼女は試行錯誤しながら体も仕上げてきた。東京ドーム前も。
前述の声優が言ってた「売れてやる」という言葉を、水樹奈々が使ったのかは分からないが、そういう気持ちが人一倍強かったのは間違いない。でなければ、ただ好きで歌うだけでなく、身体作りにここまで打ち込めない。
そんな彼女のストイックさは、楽曲作りにも現れている。
(明日へ続く)

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