2011年12月21日
デビューから7年を経て、今年急に売れ始めた木村文乃。一時は芸能界を離れていたことも。その理由はアトピーがひどくなり、カメラ前に立てなくなったのだとか。休業中は普通にアルバイトもしたという。
だが、事務所を小栗旬や田中圭が所属するトライストーンに移籍して再出発。そこからドコモなどのCMが相次いで決まった。
ぶっちゃけ事務所の力もあったと思う。でも同時に、休業期間を経て、彼女自身の仕事への向き合い方も「びっくりするぐらい変わった」という。
「前は好きなことができれば、無理してやりたいことをしなくてもいいと思ってました。売れっ子になりたいとか、良い役を演じたいとか、意欲に欠けていて。そんな自分の考えの甘さに気づいたんです」
「このままだとやりたいと思ったことができなくなる。自分の殻に閉じこもるのをやめて、いろんな人とコミュニケーションを取るようにして、ダメでもいいから自分をさらけ出そうと開き直れるようになりました」
受け身から攻めの姿勢へ。それは『蜜の味』のライライの演技にも出ている。ある意味傍若無人なのが、中国人っぽくて目を引く。加えて外見も、デビュー当時「地味に見えた」のは自分の目が節穴だったにせよ、年齢を経ることで、派手でなくても整った美しさが際立つ方向にうまく落ち着いてきた気がする。
若手女優は10代でデビューして5年で売れなければ、たいてい芸能界から去る。ヴィジュアルが良くて事務所に力があれば、ある程度は売れるが、いつまで経っても“ブレイク直前”のままフェイドアウトすることも多い。
そういう意味では、7年間の雌伏があって、いきなり売れ始めた木村文乃は珍しいケース。その下積みが長かった分が、これからの彼女の強みになっていきそうだ。
(終わり)

戻る