2011年12月16日
最終回が近づく連ドラについて、ちと小言を。細かいと言えば細かいことながら、どうも気になる。『謎解きはディナーのあとで』と、すでに終わった『専業主婦探偵』。
片や北川景子演じる大財閥の令嬢が身分を伏せ、新米刑事として警察署に勤務。毎回最後は令嬢として執事と共に、犯人の元に出向いて事件解決。現場に駆け付けた警察の上司と出くわすが、上司は彼女をいつもは地味な部下と気づかず色目を使う。
片や深田恭子演じる専業主婦が夫の浮気調査のため、探偵として変装して会社や滞在先に潜入。ときには夫と面と向かうが、変装しているので気づかれない。…って、気づくでしょう普通。
変装つったって、メガネと髪型と服装を変えただけ。毎日、しかも数時間前に会ってる部下や妻だとバレないわけがない。
もちろんドラマだし、1から10までリアリティは求めない。たとえば『特命係長只野仁』で高橋克典が演じた主人公は、昼間は冴えない窓際係長、夜は凄腕の特命社員だが、やはりメガネと髪型と服装が違うだけ。同一人物と気づかれないのはヘンでも、深夜近くに放送していたこのドラマはマンガ的な娯楽作として受け入れられた。全編そういう世界なのだと。
『謎解き』や『専業主婦』は違う。ホテル従業員の制服を着た程度の変装をした深田に、夫が普通に宿泊客として話し掛けるシーンとか、いちおうリアルに来てたのがエッとなる感じ。あれで気づかれない設定? 小説を読んでたら、いきなりマンガになったような違和感を覚えた。
『謎解き』はそもそも小説とマンガの融合を図ってる感じだが、空回り気味。楽しくなくもないけど、肝心の謎解きまで軽いというか。毎回たいしたことなく思えてカタルシスがない。ミステリーにしてもマンガにしても中途半端な気がする。
とか書きつつ、話はまったく変わります。(明日へ続く)

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