亀梨和也の哀しみは胸を打つ(3/5) | Deview-デビュー
2011年11月21日

 映画化された『怪物くん』の路線でもう1本! となったのかは知らないが、同じ日本テレビ土曜9時枠で放送中なのが、42年前のアニメをドラマ化した『妖怪人間べム』。

 自分も再放送でしか観てないはずだが、べム、ベラ、ベロというキャラクターやストーリーの大筋は知っていた。培養液から生まれた3人の妖怪人間が真の姿を隠し、人間になる願いを胸に旅する…という。

 ♪俺たちゃ妖怪人間なのさ〜という主題歌も耳馴染みがあった。♪爽快人間〜という替え唄がCMにもなっていたが。懐かしがってドラマを観るお父さん世代もいたようで、初回から視聴率18.9%と好発進。

 今回のキャスティングも絶妙だ。特に、黒マントのベラ役の杏。177pの長身で、いい意味で造形物のような美形の彼女は、妖怪っぽいと言ってはナンだが、俗世間離れした空気がある。パッと見ちょっと怖いし。そんな彼女が「何を言い出すのさ」「行ってみようじゃないか」などと、妖怪口調というか妙にアネゴっぽく話すのもハマっていて。ベロ役の鈴木福も無邪気パワー全開で“人間になりたい”気持ちを象徴する。

 で、主人公ベム役の亀梨和也。アニメではもっと大人な紳士のイメージだが、彼もやはり、いい意味で妖怪役がハマるタイプ。あそこまでシャープに整った美形男子は、普通の人間界になかなかいない感じで。  それ以上に、このべム役では彼の役者としての良さが生きてると思う。『べム』のプロモーションを兼ねてか再放送されていた『野ブタ。をプロデュース』と続けて観て、そう思った。
(明日へ続く)

 
559作者プロフィール

戻る
×