亀梨和也の哀しみは胸を打つ(1/5) | Deview-デビュー
2011年11月17日

 2008年から公開された映画『20世紀少年』3部作のキャスティングで、堤幸彦監督らは原作マンガと見た目から似てることに徹底的にこだわった。オーディションで選ばれたカンナ役の平愛梨や、傑作的に似ていたマルオ役の石塚英彦ら主要キャラはもちろん、遠藤憲一が演じた“血まみれの男”など出番は数シーンの役まで。

 そこまで行かなくても、人気マンガやアニメを実写化するなら、イメージを壊さないことは必要。『こちら葛飾区亀有公園前派出所』がドラマ、映画ともコケたのは、やはり中年で小男の両さんをスマートな香取慎吾が演じる違和感が大きかった。中川役の速水もこみちと麗子役の香里奈は、マンガ的な警官服も似合う絵に描いたような美男美女でピッタリだったが。

 子供向けアニメの実写化だとデフォルメされてる分、さらにハードルは上がる気がするが、2009年の『ヤッターマン』などイイ線いっていた。ガンちゃん役の櫻井翔は元より、「ポチッとな」のボヤッキー役の生瀬勝久に、トンズラー役のケンドーコバヤシ。

 そして何より、ドロンジョ役の深田恭子。てか、彼女は原作どうこうより、アニメチックな役でなければ絶対に着ない巨乳ボンテージ姿が生ツバもので、話題をさらった。

 藤子不二雄A原作のアニメから昨年ドラマ化された『怪物くん』は、好評を受けて今度は映画になり、26日から公開される。主人公の怪物くんは怪物ランドの王子で、原作では子供。それを30歳になる嵐の大野智が演じることに、ドラマのスタート前は「どうなのよ?」的な声が多かったが、フタを開けたら、キャップもかわいくハマっていて。

 それ以上にこの作品、アニメのドラマ化に新たな道筋も付けた。原作キャラと似てるかがすべてではないと。
(明日へ続く)

 
559作者プロフィール

戻る
×