SDN48の“解散”とアイドルの引退後(3/5) | Deview-デビュー
2011年11月14日

 SDN48メンバーが3月で全員卒業と発表後、 ファンからの抗議がネットやツィッターに殺到し、AKB48劇場の戸賀崎支配人はブログでこう説明した。
「恵まれた環境を当たり前に思うメンバーが増え、このままの状態で続けることは適切でないとの結論に至りました」

 裏にはもっと大人の事情があるのかもしれないが、この内容自体は頷ける。20歳過ぎて後のないメンバーたちが、SDN48を「当たり前の恵まれた環境」とまでは思ってないにせよ、居場所は確保されていた。それが長い目でプラスになるのか。

 SDNを利用して個々のステイタスを高めるのはいいが、SDNの看板なしだと価値がないタレントでは意味がない。タレントは結局1人で勝負するもの。年齢的に勝負の時間が限られるSDNだからこそ、全員卒業という荒療治で1人立ちを促した。良く解釈すれば、そういうことになる。

 最年長32歳の西国原礼子はブログでこう書いていた。「いつか羽ばたく時が来る。そう胸に思ってました。常に。その時がたまたま、みんなとまた一緒に一斉のせ!でスタートを切ることになった」。大人のメンバーたちだから分かるはず…という秋元康氏らスタッフの想いもあっただろう。

 だが、SDN48に限らない。アイドルグループが多い昨今、グループとして人気が出ると、個々のタレント力もアップしたと錯覚するのは罠。そこは国民的アイドルグループとなったAKB48でも変わらない。
(明日へ続く)

 
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