朝ドラで新人抜擢をやめたNHKへの注文(5/5) | Deview-デビュー
2011年11月1日

 朝ドラでは新人発掘から撤退気味のNHKが、『ケータイ発ドラマ』シリーズの『金魚倶楽部』で、刈谷友衣子という有望な中学生女優を初ヒロインに抜擢した。

 このシリーズは不定期だが、2008年から2010年にかけて木曜20時に『ドラマ8』という枠があった。第1弾『バッテリー』は現NYCの中山優馬が主演。谷村美月主演の『キャットストリート』、桜庭ななみ主演の『ふたつのスピカ』、朝倉あき主演の『とめはねっ!』などと続け、去年2月で終わってしまった。

 90年代には、民放でもこうした若手抜擢枠はあった。フジテレビ『ボクたちのドラマシリーズ』では、観月ありさの初主演作『放課後』や内田有紀のデビュー作『その時、ハートは盗まれた』などを放送。テレビ朝日『月曜ドラマ・イン』では瀬戸朝香の『東京大学物語』や菅野美穂の『イグアナの娘』などを。みんなピチピチの頃で、そのきらめきがドラマを彩っていた。

 あの頃は良かった…などとオッサンのノスタルジーで言うのではない。今だって刈谷友衣子のようにキラキラした10代の女優はたくさんいる。ただ、なかなかドラマで活躍する場がない。もったいないと思うんだけどな〜。

 目先の視聴率に捉われて新人を抜擢しなければ、ドラマ界は活性せず先細りになる。ここはとりあえず、NHKに『ケータイ発ドラマ』のレギュラー化を希望。次は大河ドラマ『江』にも出演したリハウスガールの山本舞香主演で1本とか。どうですか?
(この項終わり)

 
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