2011年10月27日
原石発掘のイメージが強いNKH朝ドラのヒロインだが、このところ井上真央や堀北真希など、すでに民放や映画で多くの主演作のある女優に回されてる。オーディションをするのでなく、NHKからオファーして。
この傾向は、2006年の『純情きらり』の宮崎あおいから。『瞳』の榮倉奈々や『つばさ』の多部未華子らも、民放ではヒロインを経験済みだった。
関係者によると、昨今のドラマ全体の視聴率低落に朝ドラも例外でなく、新人よりも数字が見込める女優を求めるようになったらしい。特に昨年、松下奈緒の『ゲゲゲの女房』が好調だったことから、その傾向に拍車がかかった様子。
しかし朝ドラの視聴率と女優の人気は、どれだけ関係あるのか。堀北真希のファン層は彼女が出るからといって、毎朝観るのだろうか。録画はするにせよ、リアルタイムでは観たくても観られない人が大半のはず。
確かに井上真央も今の尾野真千子も演技は安定してるから、お母さんたちが安心して観られる。でも、『てるてる家族』で新人時代の石原さとみが見せたような、ある種ガムシャラなキラキラ感は求めようがない。
CMのないNHKにとっての視聴率の意味合いもよく分からないが、安定感を求めて新人発掘を怠れば、結局は負のスパイラル。受信料の何%かは女優育成費に当ててくれ。てなことも思いつつ、意外とNHKは他の枠でこの試みをしている。
(明日へ続く)

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