朝ドラで新人抜擢をやめたNHKへの注文(1/5) | Deview-デビュー
2011年10月26日

 秋ドラマが出そろった。
NHKの朝ドラも新作『カーネーション』に。ヒロインは尾野真千子。
2007年カンヌ国際映画祭グランプリ『殯の森』の主演で知られ、その後も多くの映画に出演している。ドラマだと最近では、ママ友地獄を描いた『名前をなくした女神たち』で、夫のセクハラ疑惑に悩む主婦役。もうすぐ30歳の女優だ。

 朝ドラ前作は井上真央がヒロインの『おひさま』。来年4月からの次作は堀北真希の『梅ちゃん先生』と決まっている。この流れ、どうなんだか。

 朝ドラのヒロインはオーディションで新人クラスから抜擢するのが恒例だった。視聴者的にはドラマを楽しむのと同時に、半年間の放送の中でフレッシュな女優の成長を見守るドキュメント的要素もあった。

 毎日オンエアがある中で半年以上に渡る撮影はハードだが、その分、女優として鍛えられる。知名度・実力共に向上するゆえ、朝ドラヒロインはブレイクの登龍門と言われてきた。

 実際は全員がブレイクしたわけでないにせよ、『てるてる家族』の石原さとみや『ちりとてちん』の貫地谷しほり、遡れば『ひまわり』の松嶋菜々子や『あすか』の竹内結子らは、朝ドラが人気女優へのきっかけとなっている。

 ちなみに『てるてる家族』では、ヒロインに漏れたもののスタッフの評価が高かった上野樹里が、石原の妹役で出演。今なら豪華なこの共演、その後は実現してない。

 その朝ドラヒロインに、最近は井上、尾野、堀北とすでに名の知られた女優が続く。どうしてだろう。
(明日へ続く)

 
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