アイドリング!!!新メンバーの選考基準(6/6) | Deview-デビュー
2011年10月25日

 以前このコラムでも触れたが、アイドリング!!!にはエースがいない。
AKB48の前田敦子に当たる存在。
ももいろクローバーZでは百田夏菜子、スマイレージでは前田憂佳、SUPER☆GiRLSでは前島亜美が、その役割を担う。

 一般には、そうした象徴的メンバーがいたほうが取っ付きやすい。
アイドリング!!!は個々の平均点は高いが、外からの入口が見えにくいというか。

 でも、門澤Pは「場面ごとに中心になるメンバーがいればいい」との方針。
歌なら遠藤舞、トークなら菊地亜美、ヴィジュアルなら横山ルリカ、笑わせるなら…といった具合に。
全員で1位を争うのではなく。
それもあってオーディションでも、カブらない個性に目が行くのだろう。

 さらに「あえてブレイクさせないわけではないけど」と前置きしたうえで、「ここでブレイクすることが、彼女たちの長いタレント生活で必ずしもプラスなのか」と話してたこともある。

 ちょっと意外だった。こう言ったら何だが、テレビは使い捨ての世界。
テレビスタッフがタレントの番組卒業後まで考えてたとは。
本当の意味での“育成番組”。

 朝日奈央はオーディションに受かりメンバーになったものの、緊張しいで先輩メンバーやスタッフとの初顔合わせでは自己紹介もまともにできず、日記に「私はアイドリング!!!でやっていけない」と書いたという。

 そんな彼女が今やグイグイ前に出て、歌でもカブリものでも何でも来いの勢い。
改めて考えると、感動的ですらある成長ぶりだ。
5期生も“私がアイドルなんて…”と思ってるような子が選ばれるのかも。
(終わり)

 
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