2011年10月11日
15歳でデビューしてから25周年を迎え、記念ライブを行った櫻井智。
驚いたのがステージの彼女の外見が、バリバリのアイドル声優時代と変わらないこと。
誇張抜きで。何ともキュート…って40歳2児の母に言うのはどうかとも思うが、本当にそうは見えない。
衣裳も記念アルバムの曲中心の前半はシックだったが、後半は昔のような膝上スカートのカワイイ系で、往年のナンバーをノリノリで歌う。
ライブ前の取材で「昔のビデオを子供と観ると、フリフリ衣裳を『ママこんなの着てたの?』と笑われます。今の私はどこまで許されますかね?」と話してたが、本当に違和感ナシ。
ステージに立てば、今も現役アイドル声優級のオーラが。
会場からは「泣きそうだ〜」との声も上がった。
25周年ライブはアルバムタイトル曲「ありがとう」で幕を閉じた。
“これからもずっとつながっていよう”“まだまだ続く夢の物語 一緒に描いてくれますか”…。
とかく声優ファンは処女性を重視すると言われる。
平野綾が『グータンヌーボ』で過去の恋愛経験を口にしただけで、ショックと反発が沸き上がったり。そういう意味では、結婚し出産した時点で櫻井智は終わっていたはず。
だが10年もの時を経て、待ち続けていたファンがこれだけ集まった。
ファン側にも結婚して子供ができた人はいるだろう。
そこにはタレントとファンというだけでなく、同じ時代をあれこれありながら共に生きてきた、同志のような絆が感じられた。
長い時を経たからこそ、噛み締められる想い。そして共にセカンド・ステージへ…。
年齢を重ねるのも悪くないし、共に歩き続けるアイドルがいるのは幸せなことだ。
(終わり)

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