2011年10月7日
元祖アイドル声優的存在だった櫻井智が、今年40歳とデビュー25周年を迎え、記念アルバム『ありがとう』を発売してライブも行った。
ソロライブは4年ぶり。オリジナル曲のレコーディングは11年ぶり。
結婚してからこの10年は、仕事をセーブして子育て中心の毎日。
『ありがとう』には我が子たちへの想いを自ら綴った曲もある。
「朝起きて布団で子供と目が合った瞬間、一緒にお風呂に入ってるとき…日々が全部幸せ。泣き声もかわいいし、うるさいなんて思ったことは一度もありません」
子供のことを本当に幸せそうに語る彼女だが、同時に大忙しだった10代・20代から一変、仕事を抑えたことで、逆に「やっぱり仕事がしたい」との想いも募る。
「40歳になる頃には子育ても落ち着くだろうし、そこからまた…と密かに思ってました。40歳になるのを待ちに待っていたんです」
とかく若いことに価値が置かれがちな日本で、40歳になるのを「待ちに待ってた」という発言は新鮮だった。
『ありがとう』の１曲目「KEEP ON!!」には“セカンド・ステージ”というフレーズもあり、25周年記念と同時に、ここから再スタート。
そういう考え方は良いなと思う。
そして、渋谷のライブハウスTAKE OFF7で行われた記念ライブは、キャパ200人ほどだが2回公演がギッシリ埋まった。
ファン同士も同窓会のように笑顔を交わし合う。
「昔と同じように跳んだら死ぬな」などと。
だが、ステージに櫻井智が現れると、昔と変わらぬ大声援が飛んだ。
（明日へ続く）
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