夏の終わりのアイドルフェスで見えたもの(4/5) | Deview-デビュー
2011年9月26日

 ぱすぽ☆の振付師で、自らも美人ときている竹中夏海先生は「私がダンスでやりたいことは、もう東京女子流が全部やってます」と話していた。

 その東京女子流は年齢非公表ながら、ローティーンの5人組。
去年の元日からエイベックスのHPでメンバーを1人ずつ発表という形でお披露目された。
そうした方法を含め、当初はエイベックスがやりがちな“大人が作ってる”感が強く、「アイドルでなくダンス&ヴォーカルユニット」と言いつつ活動はアイドル寄りだったり、中途半端な印象があった。

 だが、去年夏のシングル「ヒマワリと星屑」辺りから、楽曲の流れに芯が出てきた。
少女たちが熱く心揺らす青春路線。
往年のSPEEDに通じるような。
曲のクオリティもヴォーカル力も高い。
アイドルファン以外の音楽リスナーにも評価されてきた。
さらに、竹中先生の言うようにダンス力もあって。

 そんな女子流のTIFでのステージ。
丈の短い衣裳で、特に庄司芽生のスラリと伸びた脚が目を引く。
見た目はあどけない5人だが、歌声は力強く、ダンスは流れるよう。
間奏では激しく踊って歓声が沸く。
特に「鼓動の秘密」の、5人が円を組みマリオネットのように動く振りはカッコよさに息を呑んだ。

 かわいらしく「一緒に踊ってくださいね」と呼び掛け、最後に歌った「頑張って いつだって 信じてる」では“ファイト!”“大好き!”といった台詞に会場中が「オーッ!」と萌える。
高いパフォーマンス力と少女らしいピュアさが両立してるのが、女子流の魅力。
CDセールスでは遅れを取ってる現状だが、この良さが広がればアイドル戦国時代をダークホースとして駆け上がるはず。

 てな感じで、いろいろなアイドルのステージを続けて観ることで、それぞれの特色も浮かび上がったTIF。
改めて実力を感じたグループもいる。
(明日へ続く)

 
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