2011年9月14日
子役は別として、アイドルタレントとして小・中学生でデビューするのは、かつては少数派だった。
87年ごろ、当時13歳の後藤久美子が「国民的美少女」と呼ばれたのも、美しさ自体もさることながら、“13歳でこんなに!”との驚きがあってのこと。
今なら中学生美少女など当たり前だ。
長澤まさみ、上戸彩、北乃きい、最近だと川口春奈など、デビューした中学生の頃から昔の「国民的」レベルでかわいかった。
そんなタレント低年齢化の契機となったのは、『家なき子』の安達祐実と、それに続く90年代中盤のチャイドルブーム。
“チャイドル”とは“チャイルド”と“アイドル”を合わせた言葉で、篠山紀信氏がチャイドル写真集『少女館』を出し、ローティーンファッション誌『ニコラ』が創刊された。
小学生だった栗山千明もこのチャイドルの一群にいた。
このブーム以後、中学生世代のアイドルデビューが普通のことに。
反面、ブームを担った当時のチャイドルたちは栗山以外、その後の目覚ましい活躍は見られない。
そんな中で最近、チャイドルのトップランナーだった吉野紗香が写真集『Look』、イメージDVD『Look up』と発売した。
朝ドラ『あぐり』に出ていた頃は中学生だった彼女も、今や29歳。
セミヌードを披露していて。
若くして、というより幼くして芸能界に身を投じた彼女もまた、良くも悪くも濃密な時間を、この世界で重ねてきた。
(明日へ続く)

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