芸能界は少女を浪費する(2/5) | Deview-デビュー
2011年9月13日

 芸能界ではある意味、年齢は関係ない。
中高生タレントでも父親のような年齢の関係者から敬語で話し掛けられるし、逆に自らにも大人の振る舞いが求められる。

 アイドリング!!!の取材をフジテレビの楽屋(大人数なので会議室)で行った際、14歳の橋本楓が携帯で恐らくマネージャーと話すのが聞こえてきた。
「はい。その件は了解しました。失礼します」。
12歳でアイドリング!!!に入った頃は無邪気な子供だったのに、大人の受け応えをするようになったなと。

 そうした細かいことから、遊びではなくギャラが支払われる仕事への心構えまで、中学生でも大人として行動しなくてはいけない。
そのうえ、ファンやメディアへの見せ方としては“子供”を求められたりもするのだから、一段上のレベルで“大人”でないと。

 そんな毎日を過ごしてたら、10代でも精神的に大人になるのは当然。
「酸いも甘いも知った」とは大人に付く形容だが、タレントは10代で文字通り、心底辛いことも楽しいことも経験済み。
だから結婚が早かったりも。

 安室奈美恵や辻希美は20歳でデキ婚。
年齢だけ見れば早い。
けど彼女らは精神的、人生経験的に普通の人の1.5倍ぐらい大人。
そう考えれば、早すぎる結婚でもない。
元アイドルが引退した途端、20歳ちょいで結婚することも少なくない。
その相手が10歳以上年上なことも。

 とはいえ昔は、デビュー自体が今より遅めだった。
松田聖子は18歳、中森明菜は17歳の年。
山口百恵らが「花の中3トリオ」と呼ばれたのも、「中3」が珍しかった裏返し。
今や中学生デビューは当たり前で、SKE48の松井珠理奈など小学生デビュー組もいる。
その転換期はどこにあったのか?
(明日へ続く)

 
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