旅番組の行き着くところ(4/5) | Deview-デビュー
2011年8月25日

 旅番組の王道といえばテレビ東京。
『土曜スペシャル』とか『いい旅夢気分』とか、本数は民放で一番多いだろう。

 久しぶり感のあるタレントがひょいとレポーター役で出てくるのが、テレ東旅番組の裏の楽しみ。
大場久美子、加藤紀子、山川恵里佳とか。
浅香唯がダンナや娘と旅行してたり。
『電波少年』でアメリカ大陸を縦断したドロンズ石本、おネエ系漫画家の山咲トオル、元ホストの城咲仁とかも久々に見た。

 それはともかく、テレ東のは情報主体の旅番組。
押さえるべき観光スポットやグルメは押さえ、宿は1泊2食で料金いくらとかも示す。
テレビを観て、出掛ける視聴者もいるのだろう。

 ただ自分は、旅行で「何をしに行くの?」と聞かれるのが一番困る。
散歩の延長でブラブラしてくるだけなので。観光名所も行くとは限らない。
ロンドンには5回以上行ったが、大英博物館は前を通ったことしかないし。

 別に通(つう)ぶってるわけでなく、名所旧跡を回ってた時期もある。
でも、行く場所を決めてガイドブックを見ながら回ってると、何か義務みたいに感じ、日常を離れて旅をしてる意味がない気が。
気の向くまま歩き、名所と行き当たれば見てくるのが、一番満喫できると思う。

 実際、印象に残るのはガイドブックに出てない路地裏の店とか、ただの高台から見た街の景色とか。
バニラビーンズの「Sodermalm」にも“迷子なのに何だかsingin'”というフレーズがあり、セレブのリサも海外旅行では「地図を持たないで歩いて、迷ったら最後はタクシー」と話していた。

 そういう意味で最高な旅番組がNHKの『世界ふれあい街歩き』だ。
(明日へ続く)


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