少し早い“AKB48後”の不安(3/5) | Deview-デビュー
2011年7月29日

 女性がショートカットにするとヴィジュアル的にごまかしは効かず、素材としての本質が露わになる。

5年前の『花ざかりの君たちへ』で男装して主人公の瑞稀を演じた堀北真希には、強いオーラがあった。
劇中、同級生の中津が瑞稀を男と思いつつ「恋してしまったかも…」と悩むくだりがあったが、確かに男でも好きになってしまうかもと思わせる凛々しさにリアリティがあった。

 それに対して前田敦子は、何というか、普通に見えてしまう。
ただの小柄な男子? まあ、若手女優の中でもヴィジュアルはトップクラスだった堀北と比較するのもかわいそうだが。
ネットには「ダウンタウンの浜ちゃんに似てる」との声も。

 そもそもAKB48は、プロデューサーの秋元康氏が「クラスで5番目ぐらいにかわいい子を選んだ」と話している。
彼女たちを何度か撮影したカメラマンも、裏で「かわいい子は誰もいない」と言ってたり。
大手プロダクションのスタッフも何人かの主力メンバーについて、「タレントとしてはヴィジュアルが弱い」と指摘する。

 もともと秋葉原の専用劇場に「会いに行ける」ことをコンセプトとしたグループ。
ファンも「一番かわいい子を一番好きになるとは限らない」と言っていて、親近感をもたらす点で「クラスで5番目」には意味があった。

 実際好きになった同級生の女の子が、自分にはどんなアイドルよりかわいく思えた経験は誰でもあるだろう。
それが親近感の強さ。AKB48はいわば、その拡大版。
だが、いざAKBを離れて1人のタレントとして見たら…。
このブームが過ぎた後、メンバーたちはどうなるのだろうか。
(明日へ続く)

 
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