少し早い“AKB48後”の不安(2/5) | Deview-デビュー
2011年7月28日

 AKB48の前田敦子が主演、ヒットドラマのリメイクとして期待された『花ざかりの君たちへ〜イケメン☆パラダイス〜2011』の2話の視聴率は6.0%と低迷した。

 初回から10.1%。同じ枠の前週が『マルモのおきて』最終回の23.9%だから半分以下。
あのドラマと比べるのは酷にしても、5年前の『イケパラ』初回の15.9%にもかなり及ばなかった。日本一の人気アイドル前田敦子が主演なのに。

 もっともAKBがいかに人気でも、テレビの視聴率に反映されないことは、すでに明らかになっている。
ゴールデンタイムのレギュラー番組『なるほど!ハイスクール』はいまだ最高視聴率で11.7%。選抜総選挙の生中継を入れた回がこれで、たいてい1ケタだ。

 5年前の『イケパラ』と比べ、イケメン勢が見劣りするとの声もある。
前作では小栗旬、生田斗真、水嶋ヒロ、岡田将生らのほか、溝端淳平、五十嵐隼士、崎本大海といったところがほとんど台詞のない役で配されて厚みがあった。それに比べたら今回は薄い。

 何より気がかりなのは、前田敦子にイマイチ輝きが感じられないこと。
前回の『イケパラ』に主演したのは堀北真希。
当時の彼女はアイドル的人気は高かったものの、初主演ドラマ『鉄板少女アカネ!!』が惨敗し、女優として勝負を賭けた作品だった。髪をバッサリ切っての男装も鮮烈だった。

 前田も髪は切ったが、もともと長いほうでなく、さほど新鮮味はない。
だが、問題はもっと根本的なところにある。
(明日へ続く)

 
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