恋愛ドラマがピンチな理由(4/4) | Deview-デビュー
2011年7月19日

 フジテレビの月曜9時枠=月9ドラマが高視聴率を連発して脚光を浴びたのは、バブル期の1991年。『東京ラブストーリー』『101回目のプロポーズ』が相次いで平均20%以上、最高30%以上を記録した。
それぞれの主題歌「ラブストーリーは突然に」(小田和正)、「SAY YES」(CHAGE&ASKA)もミリオンセラーの大ヒットに。

 ちなみに、『東京ラブストーリー』でカンチを演じた織田裕二、リカを演じた鈴木保奈美、それに三上役の江口洋介にはブレイク作となったが、当初カンチ役は筒井道隆、三上役は本木雅広の予定だったのが、新人だった2人に替わったという。

 当時、月9のヒット要因として言われてたのは、メイン視聴者である20代OLのライフスタイル。
このバブル期、彼女たちは土・日に遊び疲れて、月曜は会社から帰宅したら家でのんびりドラマを観ているのだと。

 しかし、どうですか、お姉さん。
この時代、土・日に遊びまくってますか? 
むしろ平日のハードワークに疲れて、日曜夜こそ翌日の出勤に備え、家でゆっくりするパターンが多いのでは?

 今回『JIN−仁−』と『マルモのおきて』が共にヒットした背景には、この生活様式もあると思う。
今は“月9”でなく“日9”の時代なのだ。

 7月クールの月9は新垣結衣主演の『全開ガール』で、恋愛モノを貫く。
『マルモ』で当てる前は苦戦していたフジ日9は、AKB48の前田敦子主演で、かつてのヒット作『花ざかりの君たちへ』をリメイクと、鉄板に鉄板を重ねて定着を図る。

 一つだけ言わせてもらうと、あっちゃんのライバル役に同じAKB48の柏木由紀というのはどうか。
ゆきりんがどうこうではない。
他にも若手女優はいるのに、何でもカンでもAKB人気に便乗する姿勢はいただけない。
(終わり)

 
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