2011年7月15日
あるテレビ誌の女性編集者は、視聴率がふるわなかった月9ドラマ『幸せになろうよ』について、「韓流スターが演じていたら良かったんじゃない?」と言っていた。
月9のメインターゲットである20代OL層は今、ドリーミーなラブストーリーに共感する夢見がちなマインドではないのだと。
運命の出会いより来月の給料。あっち行きこっち行きと恋愛の駆け引きをするより、まったり安定したい。
そんなOLが月9を観ても、「こんなのないでしょ?」で終わり。
そう言われても、20代OLでない身には分かりませんが、どうですか? お姉さん。
それでなぜ「韓流なら」という話になるかというと、どうせ現実にないストーリーだったら韓流のほうが現実逃避できる…との説。
確かにフジテレビの「韓流α」枠など、昼間や深夜、それにBSやCSで韓流ドラマは何気に多い。
そして、熱狂的なファン以外は役者たちの背景が透けて見えない。
『幸せになろうよ』ならどうしても、結婚相談所アドバイザー高倉純平の恋物語でなく、“香取クンが演じてる”と観てしまうところを、純粋にストーリーに入り込みやすいのだと。
実際、月9の流れで『SMAP×SMAP』を観てると、さっきまで恋に悩んでいた香取クンが、ビストロで料理を作ってたりするわけだし。
ただ、月9が黄金期と比べて低迷してるのは、もっと決定的な環境の違いがある。
(明日へ続く)

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