2011年7月14日
『幸せになろうよ』について、個人的な印象を言わせてもらえば、展開がかったるかった。
香取慎吾と黒木メイサがうまく行きそうになると、元カレや元カノとの急接近があったり何だりで、また離れて、また近付いて…。
それが“波瀾万丈”という雰囲気にもならない。
結局最後は結ばれると分かったうえでの、お約束的な一進一退。そんなの見せるくらいなら、とっととくっ付いて幸せになればいい…なんてことをやったら、ドラマにならないわけだが。
自分が長年ドラマを観続けてるから、そんなスレた見方に? とも思ったが、周りの若い女性に聞いても、同じように「続きを観たくなるというより飽きる」と言っていた。
とはいえ、メインのカップルがくっつきそうで、なかなかくっつかないのは、『東京ラブストーリー』でも『ロングバケーション』でもやっていた恋愛ドラマの定番。
昔はうまく行ってたものが今は通じないのは、描き方の巧拙もあるにせよ、極端に言えば前回の話を視聴者が覚えてないからだ。
もちろん熱心な視聴者は今もいるが、昔は地上波ドラマ(テレビ)が娯楽の中心で、次回はどうなるか1週間ワクワクできた。
今は違う。コンテンツはネットやCSにも多数転がってるうえ、SNSやツイッターでの仲間内の日々のやり取りのほうが、テレビドラマを追い掛けるより、よっぽどリアルなドラマがあったり。
だから月9に限らず恋愛ドラマは低迷。逆に『相棒』など刑事ドラマが増えたのは、基本1話完結で、時間があれば何となく観るグレー層も含め、視聴のハードルが低いからでは? さらに今の月9は他にもマイナス要因がある。
(明日へ続く)

戻る