恋愛ドラマがピンチな理由(1/4) | Deview-デビュー
2011年7月13日

 『JIN−仁−』が26.1%、『マルモのおきて』が23.9%。
4月クールのドラマで日曜9時戦争として話題になった2作が、1週ズレた最終回で共に高視聴率を記録した。

 それぞれ放送時間を拡大。『マルモ』の最終回前は、7時から双子役の芦田愛菜と鈴木福が初司会に挑戦! という煽り番組『2時間マルマル元気モリモリSP』も放送して、合わせれば3時間半という力の入れよう。

 マルモが双子を実の母親の元に返したのに、戻ってきた2人が「ママもマルモもみんな家族でしょう」と。最後はみんながハッピー。
心がジワーッと暖かくなる持ち味が貫かれた。

 反面、伝統のドラマ黄金枠“フジ月9”の『幸せになろうよ』は、初回16.4%で滑り出したものの、以降は10数%に低迷。5話では9.7%と、2年前の『婚カツ!』以来の10%割れを起こし、最終回も10.9%と盛り返せなかった。

 香取慎吾演じる結婚相談所アドバイザーが、会員として出会った黒木メイサといろいろあった末に、最終回ではなりふり構わぬアタック。
メイサの職場まで不法侵入まがいに押し掛け、社員たちの前でプロポーズして抱き締めるという。

 人目をはばからず…という意味では、この枠の往年の名作『101回目のプロポーズ』(1991年)を連想させたが、こっちの最終回は何と36.7%。時代が違うとはいえ、3倍以上の差だ。
しかも、最高視聴率にはまだ上がいる。『HERO』(2001年)の36.8%、さらに、『ひとつ屋根の下』(1993年)の37.8%。

 月9で視聴率がふるわないのは『幸せになろうよ』に限らない。
前作『大切なことはすべて君が教えてくれた』など、ここのところ押し並べて苦戦。どうしてこうなったのだろう?
(明日へ続く)

 
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