イヤなヤツ役から花開いた2枚目俳優(3/5) | Deview-デビュー
2011年7月8日

 大手プロダクション・田辺エージェンシーの田邊昭智社長が73年に事務所を設立したとき、司会のできるタレントを育てることを目標にしたという。

 すでに女優に強い事務所、ミュージシャンに強い事務所、アイドルに強い事務所…などはあったので、違う分野で競合せず勝負できるようにと。
そして、世に送り出したのが
タモリだった。

 業界的には司会タレントを抱えると、番組の構成やキャスティングにも発言力を持てるメリットがある。
今だと島田紳助が象徴的。
『行列のできる法律相談所』では、現大阪府知事の橋下徹氏ら弁護士をTVタレントとしてキャラ化し、『クイズ!ヘキサゴンU』ではおばかタレントを発掘。

 スザンヌ、里田まい、木下優樹菜のPaboや、つるの剛士、上地雄輔、野久保直樹の羞恥心をブレイクさせ、一時は各事務所のマネージャーがプロデューサー以上に紳助詣でをしていたり。

 あるマネージャーは『ヘキサゴン』に売り込んだ自社タレントについて、「せっかく悪い点を取ったのに、番組内での受け答えが紳助さんに気に入られなかったみたいで…」と言っていて、何のこっちゃという感じもしたが。

 ただ、谷原章介の司会としての売り出しでは、そこまで狙っていたわけでもないだろう。空席をうまく見つけた、という感じだった。
(明日へ続く)

 
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