2011年6月24日
「私たちにとって票数は皆さんの愛です」と、AKB48選抜総選挙で2位となってのスピーチで話した大島優子。付け加えるなら、それは無償の愛だ。
22位の梅田彩佳も「皆さん、(CDを買うお金で)他に好きなこともできるのに、私に票を入れてくれて…」と感謝していたが、仮に何百万円を投じて自分の推しメンに投票して、その子が選抜メンバーに入ったとしても、ファンに直接的な見返りは何もない。
ましてアンダーガールズにも入らなかったら、形にすら残らない。
「それでもいいんだ」と、あるメンバーに100枚分を投票したファン(業界関係者だが)は言ってた。『とくダネ!』で小倉智昭は「金権選挙」と言ったが、この言葉は金をもらって投票する状況を指す。
AKBファンは金を払って愛するメンバーに投票しているのだ。自分の何かを犠牲にしながら。
言ってみれば純愛。
大人たちの思惑はあっても、ファンの純粋な気持ちだけは、誰にも汚すことはできない。
その気持ちに応えて、大島優子は「たくさんの愛をありがとうございました」とも述べた。
それにしても彼女のスピーチは、アイドルとして踏み込んだものだったと思う。
批判に対するメンバー自身からの切り返し。彼女もまた、純粋にファンを守りたかったのか。 心意気に拍手を送りたい。
ちなみに翌日、『とくダネ!』でもAKB48の総選挙のニュースは流れたが、優子のこのコメントは使われてなかった。
そして1位の前田敦子もまた、アイドルとしてはかなり生々しいことを話した。
(明日へ続く)

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