2011年6月16日
今、演技派女優として“通”の人から名前がよく出るのは、満島ひかりだ。
ラジオの『シネマハスラー』でライムスター歌丸が、何の映画の話か忘れたが「あの役をちゃんと演じられるとしたら、満島ひかりしかいない」と言ってたり。
アクションやレズシーンにも果敢に挑んだ映画『愛のむきだし』で高い評価を受け、監督やクリエイターからの引きが非常に強い女優に。
引きが強すぎたか、主演映画『川の底からこんにちは』の石井裕也監督と結婚した。
昨年は世界的に絶賛された『悪人』に出演、主演の深津絵里と真っ向から渡り合った。
その演技力の高さはドラマでも、ポイントとなる役やゲスト主役のときにはっきり感じられる。遡れば、まだアイドル色が強かった頃に『ウルトラマンマックス』で演じたアンドロイドの隊員役。
ロボット的な役をこれほど見事にやれた人はいない。無表情で涙を流したり。
『恨み屋本舗』での全身整形した女や『ブラッディ・マンデイ』でのやさしい女医と思いきやテロの黒幕という役はひんやりとした狂気を醸し出し、見入ってしまった。
彼女もアイドルグループFolder5(元はFolder)のHIKARIとしてデビュー。
均整の取れたルックスで人気はあったが、リードヴォーカルのAKINAに次ぐNo.2。
2番手のポジションに彼女がいることがグループの強みとなる存在だった。
ゲスト主役で入るとドラマが締まる雰囲気もまた、このアイドル時代に身に付けたものが大きいだろう。
7月からは連ドラ『それでも、生きてゆく』で初ヒロインだが。
ほら、これで元キャンディーズの田中好子さんに次いで“アイドルグループNo.2は女優として成功する”法則が証明された。って、2人で“法則”かよ。
でも今後、ある女の子が成功したら、マジ法則になるかも。誰かというと…。
(明日へ続く)

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