2011年6月15日
「普通の女の子に戻りたい」とキャンディーズを解散。その後、芸能界に復帰した田中好子さんは、女優として成功を収めた。
センターだった伊藤蘭さんも復帰したが“元キャンディーズ”の肩書きが付いて回ったのに対し、田中さんは演技派女優としてのイメージが上回った。
キャンディーズを知らない世代にも顔を知られるように。
代表作は映画『黒い雨』。
広島原爆の二次被害に遭う主人公を演じ、日本アカデミー賞を始め、いくつもの主演女優賞に輝く。
ただ、一般にはドラマでのやさしいお母さん役の印象が強いのでは。『家なき子』で安達祐実の、『神様もう少しだけ』で深田恭子の、『ちゅらさん』で国仲涼子の、それぞれ母を演じた。
主役ではない。
でも、ドラマに温もりをもたらす存在感。
それってアイドルグループのNo.2に求められるものと共通するのでは。
前に出すぎず、抑えるところを抑える。田中さんはキャンディーズで当初務めたセンターを伊藤さんに譲りつつ、自分のポジションに必要なことを肌で学んだ。
それが女優として脇を固めるときに生きた。…なんてのは、こじつけでしょうか?
だけど、元アイドルグループのNo.2から良い味を出す女優となった人は、他にもいる。
(明日へ続く)

戻る