期待されてなかったのに人気を呼ぶドラマ(4/6) | Deview-デビュー
2011年6月8日

 『マルモのおきて』5話は、マルモがおたふく風邪に今ごろかかり、心配して訪れた母親に双子を引き取ったことがバレる話。

 母親はやさしく双子の面倒を見ながらも、マルモに「お前1人で育てるのはムリ」と、親戚に返すよう説得する。

2人をバラバラにさせたくないマルモは、会社のマドンナに婚約者のフリをしてもらうよう頼み、その前に大家の娘が自ら彼と双子の気持ちを慮って、母親に「護さんとお付き合いしてます」とウソを言ったところで鉢合わせ。

 母親は「子供たちの面倒をしっかり見なさい」と帰っていくが、実は2人ともウソを言ってることは分かっていた。

双子を父親の墓に連れていったとき、マルモがしてくれたことを天国に報告しながら「マルモが大好き!」と言うのを聞き、黙って彼を見守ることにしたのだった…。何か書いてるうちに思い出して、また涙が出てきました。

 誰もイヤなことをしない。みんながみんな温かい気持ちを持ち寄って、1コ1コはスレ違っても、大きなところでつながっている。

仙台で1話から17.2%を記録したそうだが、こんなご時世だけに、何とも安らぐドラマだ。

 制作は『フリーター、家を買う。』のチーム。

子役として人気の芦田愛菜は抑えつつ、主演が阿部サダヲとは大胆なキャスティング。上手い役者ながら、テレビのゴールデンタイムの主役を張るタイプには程遠い。

 あくまで想像で言うと、低視聴率が続く「ドラマチック・サンデー」枠で、しかも裏が『JIN』ならダメで元々。開き直って作ったのでは。

人気俳優を配してもムリそうなら、徹底的に内容重視で…と。

イケメンがマルモ役をやっていたら、あの暖かみはにじみ出なかっただろう。

 さて、もう1本、今クールで別の形で注目を浴びるドラマがある。
(明日へ続く)


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