期待されてなかったのに人気を呼ぶドラマ(3/6) | Deview-デビュー
2011年6月7日

 おばけ番組化した『JIN』の裏ながら、視聴率で健闘する『マルモのおきて』。阿部サダヲ演じる独身サラリーマンの主人公・高木護が、がんで急死した親友の双子の子供を引き取り、一緒に暮らすストーリー。

 親友は妻と離婚していたため、双子が親戚にバラバラに引き取られそうになったのを、いたたまれなくなった護が勢いで2人一緒に「俺の家に来い!」と連れてきて。護は“マモル”と読むが、双子が最初に“マルモ”と聞き違えたのがタイトルの由来だ。

 設定から、まあ良い話。二卵性の双子役は『Mother』以来大人気の芦田愛菜に鈴木福のコンビで、実に愛らしく、いじらしい。この2人が歌う主題歌「マル・マル・モリ・モリ」もオリコン3位に。

平均年齢6歳はグループ史上最年少のTOP10入り。

さらにしゃべる犬も登場し、定番の“子供と動物には勝てない”を抑えている。

 だが、このドラマの良さはそこに留まらない。本サイトの女性スタッフで『JIN』を録画に回して生で観てるSさんは「いやな人が1人も出てこない」と魅力を挙げるが、まさにそこだろう。

 3人の共同生活を温かく見守るマルモの大家とその娘(普通そんな子供を連れてきたら、大家は怒るところ)。

「こんな事情なので」と残業のない部署への異動を希望したマルモに「だったら今のままでいい」と何気に協力を約束した上司。登場人物がさり気なく良い人ばかり。

毎回胸が熱くなるシーンがある。

特に15.6%を記録した第5話はそうだった。
(明日へ続く)


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