期待されてなかったのに人気を呼ぶドラマ(2/6) | Deview-デビュー
2011年6月6日

 4月クールのドラマがクライマックスに入るが、初回視聴率で23.4%とダントツだった『JIN−仁―』(TBS系)が、その後も20%越えをたびたび記録。大ヒットした前作の完結編だけに別格…と思いきや、5月22日放送の第5話は18.8%。

連ドラトップは変わらないものの、裏の『マルモのおきて』(フジ系)も15.6%といい勝負に。翌29日分も双方まったく同じ数字で譲らず。

 『マルモ』は初回11.6%。2〜4話も12%台をキープしていた。

『JIN』を向こうに回して、大健闘と言えるだろう。しかも、『マルモ』を録画して『JIN』の後に観る(あるいは逆)という人も増えていて、実際の視聴者はもっと多いようだ。

 『JIN』は伝統ある「日曜劇場」のドラマ枠。対する『マルモ』のフジ日曜9時も遡ればドラマだったが、近年は『発掘!あるある大辞典』などバラエティのイメージが強い。

その『あるある』が納豆のデータ捏造で急きょ終了になったり何だりで、昨年10月から「ドラマチック・サンデー」としてドラマをぶつけるように。

 第1弾は松雪泰子主演の『パーフェクト・レポート』。平均6.1%、最終回は4.7%に落ち込む惨敗だった。ちなみに日曜劇場の『獣医ドリトル』は平均13.4%。

続く江口洋介主演『スクール!!』は9.2%。裏の『冬のサクラ』は14.0%。いずれも結果を出せずにいた。

 それが、テレビ的にはビッグネームと言えない阿部サダヲ主演の『マルモ』で、『JIN』を相手にかつてない好視聴率とは、何が良かったのか。
(明日へ続く)


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