2011年6月3日
福島第一原発で地震の翌日にはメルトダウンが起きていたと、東京電力がようやく認めた。当初は政府の会見でも「起きてない」とされていたが、「避難の必要はない」「放射能は漏れてない」「健康に影響はない」というのもことごとく覆っただけに、どうせそんなことだろうとは思っていた。
事故を小さく見せるための隠ぺい? 責任逃れ? 毎度の体質だが、この非常時、安全だとウソを触れ回ってる間に近隣住民が被爆していた可能性を考えれば、ふざけるな!という話だ。そして、ここには大手メディアの責任もある。
『とくダネ!』で小倉智昭が「週刊誌は“マスコミもグルになって情報を隠してる”と書くけど、東電がちゃんと発表してくれないと、我々も真実を伝えられない」みたいなことを言っていた。何の気なしの発言だろうが、そういうテレビ局の報道スタンスこそ、根本的におかしいと思う。
政府や東電が言ったことをそのまま伝えるなら、報道ではなくて“広報”だ。発表に疑念を持ち自ら取材、検証するのがジャーナリズムのはず。実際、雑誌やネットではフリーのジャーナリストが地震直後から「メルトダウンは起きてるはず」と指摘していた。
避難区域が5キロ圏内とされていた頃に20キロ圏内に入り、「ガイガーカウンターが振り切れてる。子供だけでもすぐ避難を」と訴えるレポートもあった。
なのに影響力の強いテレビや新聞はまったく報じず、政府・東電の大本営発表を垂れ流すだけとは。
てな話から始めつつ、全然関係ない本題に入ります。現在のクールで意外な評判を呼ぶドラマについて。
(明日へ続く)

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