スカウトキャラバンの声優募集は成功するか?(5/5) | Deview-デビュー
2011年6月2日

 バラエティ番組にレギュラー出演するなど、声優からタレントへ回帰する動きが見えた平野綾。『グータン』での恋愛経験カミングアウトにまつわる騒動はここでも触れた。

 その後もツイッターで「アイドル声優じゃないというスタンスを取ってるくせに、ちゃっかりその恩恵は受けてるところがイヤ」というファンに、「聴いてるのが阿呆らしくなってきました。変な業界観と恋愛観を押し付けないでください」などとキレ気味にやり合ったり。

 声優ファンはやはり、アニメの世界に国境線を引き、内か外かを見る傾向がある。業界的にも、芸能プロの進出がある一方、声優界から芸能界に打って出る動きは少ない。

 特に“アイドル声優”という言葉には拒否反応が示される。

役者としてチャラチャラしたイメージを拒むなら、分からなくはない。でも、歌もやりグラビアに出て、アイドル以上にメイクを作り込み、インタビュー原稿では恋愛関係のコメントを全部カット。それって、まさにアイドル声優のスタンスでは?

 ある声優ユニットなど、ミニスカのフワフワ衣裳で歌って踊りながら「アイドルは目指してません」と言うから、まるでギャグ。

まあ、声優本人というよりスタッフが強調しているのだが。良きにつけ悪しきにつけ、“声優はあくまで声優”という意識が強い業界。

 スカウトキャラバンで声優アーティストを募集するホリプロは、今回の選考基準を「ビジュアルも良いに越したことはないけど声を重視」としている。

どんなにかわいい子が選ばれても、欲を出してタレント展開も図ったりせず、じっくり声優として育てることが、アニメ界参入には不可欠だ。ちなみに応募締切は6月末日
(終わり)


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